グースマークのロゴ

畑にブドウが植えられるよりずっと昔、最新のワイン醸造設備やコンテンポラリーなデザインが美しい「ザ・ネスト」(ワイナリー併設のブティック兼テイスティング)からは想像もつかないが、時を遡ること1410年、元々のガズボーン・エステイトの歴史は中世に始まる。当時、このあたりは地主(地元貴族)であるジョン・ドゥ・グースボーン(John de Goosebourne)の所有地だった。

時代を下ること21世紀、ワインボトルやグッズ、パッケージに描かれたエレガントなグースマークのロゴは、ガズボーンの信念を象徴する存在となっている。このロゴは、今でもここアップルドアの教会に飾られているドゥ・グースボーン家の紋章をモチーフにしたものだ。紋章には、三羽のグース(ガチョウ)と、水平に走る黄土色の帯が描かれている。

このロゴのことを、私たちはアイデンティティの一部として誇りに思ってはいるものの、その成り立ちをこれまで十分に探ったことがあっただろうか?

 

一家の紋章に描かれているもの

ガスボーンのエクスポート・マネージャーであるダンカン・ブラウンは、ある日友人にドゥ・グースボーン家の紋章について説明しながら、その背景にある象徴性と、ガスボーンという名前とのもっともらしい関連性に気づき、ハッとした。

ワイナリーの敷地に、冬には水が流れるが、夏には干上がるような小川はあるだろうか? 彼は考えた。なぜなら「ボーン」とは、スコットランド語起源でよく使われる「burn」の南イングランド方言で、泉から湧き出る水が断続的に流れる細流を表すからだ。

ドゥ・グースボーン家の紋章には、3羽のグースを1羽と2羽に隔てる黄土色の水平な帯がある。これは、ワイナリーの粘土質の土を思わせるが、もしかしたらこれは、夏に干上がる小川なのではないか?

ガズボーンの栽培長ジョン・ポラードは、この仮説をお気に召したようだった。「ワイナリーのすべての排水路には、冬には水が流れているが、夏には干上がっている。季節外れの雨が降る夏を除いてね。」

ここまでのところ、かなりそれらしいではないか。

 

グースと川

「土地の境界線は、この農園が設立されてからも多少の変化を経てきた。もうドゥ・グースボーン家時代の小川をたどることはできないけれど、現在の地勢と土壌の種類を見れば、これが名前の由来『かも』しれないね。」とジョン。

また、彼は「ボーン('e' のない bourn)」は、「限界や境界」を意味する言葉であるとも指摘する。「『小川』は、今でもそうだけれど、古来から土地の所有権の境界線を示す役割を果たしていた。そして近くにあるロムニー湿原を、『グース』たちは餌場や繁殖地にしている。これが、ガスボーンの名前の由来じゃないかな。この農園は、グースがいる湿地を抜けたところにある最初の高台で、自然に湿地との境界線になっていたんだ。」

歴史のあやふやさゆえ、この仮説を証明することは難しそうだが、われらが家禽の友、ジョン・ドゥ・グースボーン公認の説としたいと思う。

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