ガズボーンが細部にこだわるのは、ワインメイキングだけではありません。プロセスのあらゆるディテールを掘り下げてこそ、際立った存在になることができるのだと考えています。ここでは、フィフティワン・ディグリーズ・ノースのラグジュアリー・ボックスを例に、小さなディテールのひとつひとつがワインのストーリーを物語っていることをご紹介します。
グースマーク
ガスボーンにとって、大切なグースマーク。フィフティワン・ディグリーズ・ノースのボトルと箱にも、当然このシンボルがあしらわれています。グースマークの起源は、畑が地元貴族のジョン・ドゥ・グースボーン家によって所有されていた1410年まで遡ります。黒い盾の上に3羽のガチョウが描かれたドゥ・グースボーン家の紋章。その黒い盾は、今でもアップルドア村の教会に掲げられています。
長い時を経る中で、「グースボーン」の名は「ガズボーン」へと形を変えました。その由緒ある名前と土地とのつながりに敬意を表し、一族の紋章を私たちのブランド・シンボルとして再構築して完成したのがこのロゴです。
黄金の十字
この十字には、さまざまな意味が込められています。まずは、イングランドの国旗である「セント・ジョージ・クロス(聖ジョージの十字架)」。私たちが誇り高きイングランド人であることを表現しています。次に、私たちの唯一無二の畑の位置を示す、「経度と緯度」。最後に、上質なワインを生み出すために必要となる、多くの要素が出会い組み合わさる「点」を表しています。私たちが最高品質のワインを造ることができるのは、傑出したブドウ、ユニークなテロワール、そしてクラフツマンシップが交わる、その「一点」においてのみであることを、視覚的に思い出させてくれるのです。
座標
金箔で刻まれた「北緯 51°2'49”、東経 0°47'51 」が表すのは、ガズボーン・エステートの正確な位置。これは単に、ガズボーンのテロワールへのコミットメントを示すだけでなく、大きなリスクをとりながら取り組んできた栽培技術、その発展を讃えるものでもあります。
20年前、「北緯51度」でファインワインを造るということは、不可能な思いつきだと思われていました。しかし今日、私たちは美しく熟した果実から、ワールドクラスの品質と個性を持つワインを次々と生み出しています。私たちは、北緯51度が高級スパークリングワインの新たなフロンティアだと信じているのです。
ワイン名
どうして、『フィフティワン・ディグリーズ・ノース』と名付けたのか。それは「北緯51°2'49"、東経0°47'51」がするように、ガズボーンを明確に、決定的に、そして正確に定義するキュヴェを造りたかったからです。テロワール、ワイン造り、そして私たちを前進させる実験と挑戦に対するプライドを込め、このように名づけました。